今の時期のお楽しみ、柿酢を仕込みました。
「柿が赤くなると医者が青くなる」
という言い伝えがあるほど柿は古来から万能な季節の植物として葉、ヘタ、実の利用されてきた歴史のある植物ですね。
今日は「柿のヘタ」のお話を。
薬草を学びに通っていた当時、阿蘇薬草園の先生から柿のヘタはしゃっくり止めに利用されていた、と聞いたとき、食べれるわけでもないヘタがどうしてしゃっくり止めになるんだろう?そして古来の人々はへたをどうやって利用していたのだろうか…と不思議に思っていました。
そしてその後立派な生薬である事もわかり、
生姜や丁子などと共に煎じて飲み、漢方薬では柿蔕湯(していとう)とよばれ、
消化器の術後や抗がん治療の際に出やすい長引くしゃっくりに処方されたりするのだそうです。
たしかに、体力のない時のしゃっくりは、身体にも負担かかりますし、お茶として飲めば、胃腸の冷えからくる痙攣性の症状は和らぎそうですね。
万が一の際の知識として、助けてくれそうで、捨てるところのない万能な柿の力。
疲れやすい方、高血圧の方やお酒が好きな方には特におすすめです。
そして、今はありがたいことに情報は調べればすぐ知ることができますが、
古来の人々が旬のものを四季と共に利用し、経験からくる積み重ねた知識とは改めてすごいなぁと思いながら柿酢を仕込みました。
ヘタを利用してみるところもすごい😳
柿酢の効能などは沢山出てきますので割愛しますが柿酢の仕込み方は簡単ですのでぜひ!
①自然の力で育った柿を用意する
②ヘタをとりビンに入る大きさにカットして入れる。
③密閉はせず、布なので蓋をし冷暗所保存。
③一日一回棒などで潰しながらかき混ぜる。
④ぷくぷく泡が出てきたら発酵してる合図。
⑤1ヶ月ほどして酢になっていたら完成!濾して利用します。
*柿の皮の表面に酵母が付いているので洗わずに仕込みましょう(気になる汚れは拭けばOK)
*熟したものなら渋柿でも甘柿でもOK
とても簡単なのに、冬養生のための万能調味料になります。みなさんも作ってみてくださいね。