ナズナ(Shepherd’s purse) アブラナ科
学名:Capsella bursa-pastoris
花期:3〜6月
生薬名:薺菜(セイサイ)
薬用部位:全草
採取時期:3〜6月(開花時期)
緩下、利尿、血圧効果の目的で煎じて服用する。目の炎症には薄めに煎じた液で洗浄する。
春の七草のひとつ。
ナズナの活用法
ナズナのティンクチャー
ナズナは昔から民間薬に血を固める作用があるとされており、戦時中には生の葉を揉んで血止めとして使ったり、婦人病(月経過多や産後の出血過多)には煎じて飲んだりなどされていたようです。
高血圧や目の充血、利尿、便秘にも良いようです。
ナズナのティンクチャーの使い方としては
・白湯に数滴垂らして飲用する
ティンクチャーと水を1:10で希釈して
・目の充血にはホットタオルにスプレーして目にあてる
・歯の出血にはうがいする
など用途に応じて活用してみてください。
民間薬は食料や薬が今のように豊富にはなかった時代、暮らしに植物をうまく取り入れて代々伝わってきたものです。
傷を負ったからとナズナの葉を揉んでつけるのも知恵ですが、現代人には逆に化膿したり雑菌が入り悪化する可能性もあります。
怪我にはきちんと立証されたお薬を使う方が良いでしょうね。
しかし、このご時世いつ何時も食糧難になったり薬不足になったり山で身体ひとつになったりする事があるかもしれません。
こういった民間薬の使い方をしっておくだけでも安心ですね。
ナズナのお出汁
若芽はもちろん美味しいですが、ナズナの根っこも乾燥させたものはお出汁がでると、教えて頂きました。ナズナを見つけたらぜひ試してみてください。