*なるべく迷わず採取できる野草をご紹介しています。
迷ったら取らない、触らないことを心がけて、少しずつ覚えていけたらいいですね。

ヨモギ〉〈ナズナ〉切り傷などの血止めには、生葉をよく揉んで緑色の汁が出たら、傷口に当てておく。

〈チドメグサ〉葉をもんで傷口に貼り付ける。


ドクダミ〉強力な殺菌作用をもった生のドクダミの葉をよく揉んで、患部に貼り付ける。

ヨモギ〉痒み止めにはヨモギの生葉の汁を塗る

スベリヒユ〉毒虫に刺されたら生葉の汁を塗る。

ヤブガラシ〉毒虫に刺されたら生の根茎を砕いて、出てくる粘液を患部に塗る。


クズ〉鼻水、発熱、頭痛があって寒気がし、自然発汗がなくて後頭部から肩にかけて凝ったような痛みがある風邪にはクズ粉がよく効く。クズ粉を熱湯で熱いうちに飲み、体を温かくしていると発汗して気分が良くなる。


オオバコ〉風邪をひいて咳が止まらない時、乾燥したオオバコ5~8gを水700mlで煎じて300mlとり、濾して1回に100mlずつ1日に3回温めて飲む。


ビワの葉〉生の葉の裏をたわしなどで擦って毛を取り除く。神経痛などの痛みにはゆっくりと火であぶり、熱くなった葉で痛む部位に当てる。または擦る。葉が冷えてきたらまた火であぶって当てる。しばらく繰り返すと、痛いところが温まって痛みがやわらぐ。ビワの葉に含まれる微量のアミグダリンが加熱によって少しずつ酵素分解し、出てくる有効成分が皮膚を通して毛細血管を拡張し、血管循環を促すから痛みがやわらぐ。


まず患部を流水で冷やす(20分程度)

ユキノシタ〉〈ドクダミ

軽いやけどには生の葉を揉んで患部に貼りつける。



ビワの葉〉ビワの葉チンキを水で薄めてうがいする。


ヨモギ〉ヨモギチンキをスポイトで一滴垂らす。

ユキノシタ〉中耳炎には葉の絞り汁を垂らす。


ヨモギ〉乾燥したヨモギ50g〜100gほどを煎じて漉して浴槽に入れる。血行促進、保温作用。

〈ミカンの皮〉カラカラに日干ししたミカンの皮(陳皮)を細かく刻み、お茶パックなどに入れ、浴槽に入れる。保温、湯冷め防止。


ドクダミ〉緩下、利尿、便秘には乾燥したドクダミ10g~15gを水700mlで煎じて300mlとり、漉して100mlずつ1日に3回飲む。常飲はしない。薬草茶として数種類ブレンドして急須で飲むのは良い。


ゲンノショウコ〉お腹を壊して下痢した時、乾燥したゲンノショウコを5~10gを水700mlで煎じて300mlとり、漉して100mlずつ1日に3回飲む。

下痢がひどい時は4~5回に分けて飲む。
逆に便秘の時は短く煎じたものを服用する。


スギナ〉むくみがひどい時は乾燥したスギナ10gを水600mlで煎じて300mlとる。濾して1回に100mlずつ1日に3回飲む。

ケイ酸やアルカロイドがあるので常飲はしない。


カキドオシ〉〈ドクダミ

水虫、たむしには生の葉を揉んで汁を擦り込む。


カキドオシ〉〈ヨモギ〉〈ビワの葉

乾燥葉50gを水1Lで半量になるまで煎じた液でパッド、スプレーする、または浴槽に入れて薬湯にする。煎じ液は冷蔵保存で早めに使い切る。

肌がジクジクしているときはドクダミを加えても良い。


ヨモギ〉〈ビワの葉

乾燥葉50gを水1Lで半量になるまで煎じた液でパッド、スプレーする、または浴槽に入れて薬湯にする。煎じ液は冷蔵保存で早めに使い切る。



ハコベ〉蕾がつかない若菜のうちに摘み、さっと塩茹でしてから冷水にくぐらせ、お浸しや和え物に。

タンポポ〉根を乾燥、焙煎してたんぽぽコーヒーとして。

*ハコベやタンポポ根には催乳作用があるとして昔から取り入れられている野草です。

ヨモギ〉造血、浄血作用のあるヨモギをブレンドした野草茶を取り入れるのがおすすめ。


ヨモギ〉茹でヨモギ30g程で茹でホウレン草100g相当の鉄分が含まれているとのこと。


ドクダミ〉〈ヨモギ

腸内環境が悪くなると不要なものを溜め込みやすいので数種類の野草をブレンドして野草茶として日々取り入れるのが望ましい。ドクダミには緩下作用があるので排便をスムーズにする。毎日飲むには単体で飲むのではなく季節の野草とブレンドして飲む。ヨモギは浄血作用。


タンポポ〉女性ホルモンのバランスを整える作用があると言われているタンポポ根を乾燥、焙煎してたんぽぽコーヒーとして。


ハコベ〉蕾がつかない若菜のうちに摘み、さっと塩茹でしてから冷水にくぐらせ、お浸しや和え物に。

〈ムラサキツメクサ〉ホルモンバランスを整えるイソフラボンを豊富に含み、生理不順の改善にも。妊娠期、授乳期には過剰に取らない方が良い。

ノビル〉若菜のうちに摘み、丸ごと塩茹でしてから和え物や、生のまま刻んでお味噌汁などに。滋養強壮。

*有毒植物に似たものが有るので採取に詳しい人や、図鑑などで確認すること。


柿の葉〉柿の葉茶には野草の中でもトップクラスのビタミンCが含まれており、お茶として取り入れると良い。

柿の葉茶は乾燥する前に一度蒸して酵素の働きを止めてから乾燥させる必要がある。

〈ユズ〉柑橘の中でもトップクラスのビタミンCを持つユズはお茶にもお料理にも。
喉の風邪にははちみつ+ユズの絞り汁を軽く温めて頂くと良い。



◆参考文献
・薬草パークガイドブック 熊本大学薬学部
・くまもとの身近な薬草 社団法人 熊本県薬剤師会
・家庭で使えるくまもとの薬草 浜田善利 著
・野草と暮らす365日 山下智道 著
・民間薬の科学 船山信次 著

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